2015年10月31日土曜日

ANTOJITOS MEXICANOS

10月31日 土曜日

昨日遅くまでがんばった最終授業でしたが、
今日は別のコースをとってみました。

ANTOJITOS MEXICANOSの授業


なのに・・・
今日は土曜日!
朝から学校の近くの屋台に行かないといけない日!

しかも、授業でパンバッソをつくるのに、パンバッソを食べてしまった(笑)
DSC_6488.jpg

ほら、いちおうね、比較のために・・・とか言うて。

でもパンバッソってめっちゃカロリー高いし、重いんですよねー。
1個でおなか一杯。
でも、おいしかったー。
表面がカリッとしてて。

しかも・・・実は朝からトルタ食べたし・・・。あかん、パン食べ過ぎ。
DSC_6485.jpg


祭壇も健在。
DSC_6492.jpg
DSC_6495.jpg
DSC_6493.jpg

今日のクラスの人たちは、
「あ~死者の日の祭壇作ったのね~まぁキレイ!」
なんて会話。

いつもとは違って、初めてお会いする人ばかりでの授業。


さて、アントヒートスは、欲しくなるものといった軽食のたぐい。
でも、ちゃんと考えてつくれば、前菜ともなりうるとってもおいしいものたちですよ~との説明でした。
その通り!

パンバッソ・コンプエスト(ディストリト・フェデラル)
古くなったパンをおいしく食べる方法だったはずが、今ではすっかり定着。
ふやかしたチレ・アンチョ、チレ・ウワヒージョ、ニンニクとタマネギでソースをつくり、
ラードで炒めてから煮込みます。
あまりとろみがつきすぎないように。

具材には、ロンガニサ(長いソーセージ)と茹でてコロコロに切ったジャガイモを炒めて味付けしたもの。
レタスの千切り、サワークリーム、ケソ・パネラ(チーズ)などです。

今回のサルサは、緑トマテ、チレ・セラーノとタマネギの生サルサ。

パン(ボリージョやテレラ)を縦に開いておき、
サルサに浸してラードでこんがりさせます。
中に具材を詰めたらできあがり。
DSC_6529.jpg


ラードを使いたくない人たちが、ほんのすこーしだけラードを使っていたけど。。。
さすがにカリっとはしないようで。
ある程度の量は必要ですね。


モネ・デ・プエルコ(タバスコ州)
豚肉と野菜のバナナの葉蒸し焼き、ですが、使うハーブがいい味だします。
DSC_6555.jpg

豚肉を少し大きめにゴロッと切り、ラードとお塩をしておきます。
DSC_6499.jpg

軽くゆでたバナナの葉を十字に2枚置き、
まず、モモ(オハ・サンタ、アクージョ、イエルバ・サンタなどというハーブ)を乗せ、
DSC_6498.jpg

お肉を置き、
DSC_6504.jpg

プラタノ(バナナ、今日はプラタノ・マッチョ)のスライス
チレ・ブランコ(白いチレ)のスライス
トマトのスライス
タマネギのみじん切り
DSC_6506.jpg

を乗せ、包み、
DSC_6511.jpg
DSC_6511.jpg
DSC_6513.jpg

ひもでしばって、
水をはったお鍋で蓋をして蒸し焼きにします。
DSC_6516.jpg

水がなくなるまで、がポイント。
DSC_6532.jpg


チャルピータス・ポブラーナス(プエブラ州)
小さなトルティージャ(トルティージャ・タケラス・・・タコスのトルティージャ)でつくるスナック。

今日は2種のサルサ。
ベルデはチレ・セラーノと緑トマテを焼いてお塩を加えてつぶしたもの。
ロハはチレ・デ・アルボルとトマトとお塩をつぶして、ラードで炒めて煮込んだもの。

ラードを敷いて少しトルティージャをのせ温めたら、好きなサルサを塗り、茹でてさいた豚肉をのせ温めます。
タマネギのみじん切りなどを添えて。

サルサをたっぷりのせると、ラードにこぼれて飛び散るので、周りがえらいことになるけど、、、、
たっぷりのほうが断然おいしい!

トルティージャの底はカリッと、表面はふんわり。
DSC_6530.jpg

ちょっとした集まりなんかでも、家でよくつくるやつです。


プリートス・デ・プラタノ
プリートスって、ピューレで作ったものたち、って意味のように思います。

塾し過ぎていないプラタノ・マッチョを少しゆでて(皮がずれてきたらOK)
DSC_6518.jpg

冷めたらマッシャーでつぶします。
DSC_6521.jpg

フリホレスもしっかり水を切ってからつぶします。
DSC_6522.jpg

ケソ・デ・カブラ(チーズ)もバラッとさせておきます。

このピューレを細長くコロッケ状(小さい!)にして、縦にフリホレス、チーズを挟み、
やはりコロッケ状に。
DSC_6525.jpg

パン粉(といってもメキシコのは細かいけど)をつけて、
油で揚げます。
DSC_6526.jpg


プラタノ・マッチョそのもののでんぷんでいい感じに仕上がるのです。

が・・・・

このプラタノ・マッチョ、
日本でどんなに恋しかったことか。

東京あたりではごくまれにあるらしいけど、
ずーーーーーーーーっと恋しくて恋しくて。

肉質が普通のバナナとは全然ちがって、香りも濃厚。
甘味は少ないけどうまみはあるといった感じ。

そして食べるとずっしり重い。

加熱してもドロドロにならずしっかりしているんですね!

日本に帰ったらまた食べられない・・・。


ゴルディータ・デ・サン・ルイス(サン・ルイス・ポトシ州)
トウモロコシのマサで作るゴルディータですが、中身が唐辛子ペースト。
DSC_6533.jpg

チレ・アンチョをふやかしてメタテですり、そこにケソ・アニェホ(チーズ)を加えて、ゴルディータにつめ、
DSC_6523.jpg

コマルで焼いたもの。
DSC_6524.jpg



夕方、コヨアカンの博物館へ友達といってきました。

博物館にも祭壇が。
DSC_6534.jpg
DSC_6536.jpg


そして、マリーゴールドのアイスがあるのね~。高かったけど。
DSC_6545.jpg
DSC_6554.jpg

2015年10月30日金曜日

死者の日の特別授業!

10月30日 金曜日 夜!!! 死者の日の準備♪


さて、先ほど感動の最終授業があったばかりながら・・・、
実は別の授業が。

このディプロマコースを修了した人だけが参加できる11か月のディプロマコースがあるんです。

メキシコにはいろんな祝日があります。
その一つは11月初めの死者の日。
そんな祝日の料理を勉強していくコースが今日から始まります。

というわけで、本日の修了生全員「参加していいよ!」・・・と。

しかも、この一大イベントの死者の日のお供え物をみんなで作る、けっこう大変なのです。

これに参加できるなんて、ラッキー!

パン・デ・ムエルト

パン・デ・プルケ
DSC_6441.jpg
DSC_6409.jpg


アロス・ア・ラ・メヒカーナ
DSC_6480.jpg


カラバサ・コン・ピロンシージョ
DSC_6393.jpg
南瓜を茹でて取り出し、「そのゆで汁を使って」ピロンシージョとシナモンを入れて黒蜜を作り、もう一度煮込みます。
ここ、ポイント。

カモテ・モラード・コン・ピロンシージョ
カモテ・ブランコ・コン・ピロンシージョ
DSC_6446.jpg
どちらも同じ方法ですが、ゆでたサツマイモの皮をむいて、大きめに切り、別につくった黒蜜(ピロンシージョとシナモン)で煮込みます。
DSC_6385.jpg
DSC_6370.jpg
DSC_6378.jpg
とろっとするまで。モラード(紫)のサツマイモは、この時期にしかとれない季節もの。

アトレ・ブランコ
ここでは、1、2枚、オレンジの葉を加えます。

チャンプラード
アトレ・ブランコを作ってから、チョコレートを煮溶かします。


モレ
DSC_6444.jpg
市場などで購入できるモレを使って。
ラードで煮溶かしながら、鶏のだし汁を加えて伸ばしていきます。
ゆがいた骨付き鶏ももを使います。


テホコテス
DSC_6447.jpg
小さなリンゴの形をしたテホコテ。
湯むきをしてから、お砂糖とシナモンを入れてコトコト煮ます。
やはりトロッとするまで。
DSC_6451.jpg


ポンチェ
DSC_6413.jpg
テホコテは湯向きして4等分。
ハマイカ(濃いもの)、タマリンド、パイナップル、柑橘類など。
リンゴは小さく切ったもの
種なしプルーン
シナモン
サトウキビはバストン(杖)状に切ったもの
グアバは小さく切ったもの
レーズン
お砂糖

すべてを火にかけて、気長に煮込む。
全部の材料の味がするように!
DSC_6450.jpg


タマル・デ・フリホル1
DSC_6455.jpg
うすーく伸ばしたマサにうすーくフリホル・レフリットをのせ、
DSC_6406.jpg
DSC_6381.jpg

くるくる細長く巻いたのを3つにわけます。
DSC_6387.jpg
DSC_6389.jpg

これにアボカドの葉をくるみつつ、縦に3つ並べて、
DSC_6391.jpg

バナナの葉でくるみます。
DSC_6399.jpg
DSC_6400.jpg


タマル・デ・フリホル2
フリホル・ネグロをゆがいてから、ラードやニンニクとタマネギでさらに煮込み、すったものを使います。
マサをバナナの葉などに伸ばし、
DSC_6376.jpg

フリホルをのせて、
DSC_6377.jpg

くるくる巻き、
くるくるが見えるように切ります。
DSC_6382.jpg

Totomoxtle(トウモロコシの皮)に包んで蒸します。
DSC_6394.jpg


タマル・デ・ムエルト
DSC_6454.jpg
マイス・ネグロ(黒いトウモロコシ)は石灰を入れてゆがき(ニクスタマル)、洗ってからメタテですりつぶします。粗めに。
DSC_6379.jpg

ラード、ベーキングパウダー、ニクスタマル、鶏のだし汁で生地をつくります。

中身のペーストは、チレ・アンチョ、タマネギ(焼いてもよい)、ニンニクをメタテで少しずつ挽き、最後にケソ・フレスコ(チーズ)もつぶしていきます。
DSC_6371.jpg


マサをバナナの葉で5ミリぐらいにのばし、その上にチレのペーストをのせて巻き、切ったものを、
Totomoxtle に包んで蒸します。1時間15分ぐらい。

ムクビル・ポジョまたはピビポジョ(ユカタン)
DSC_6478.jpg

ピブという土に穴をほって蒸し焼きにする方法でつくった鶏肉料理を「ピビ」ポジョ
今日はオーブンでつくるので「ムクビル」ポジョとなるそうです。

タマルの一種ですが、生地にはアチオテが入ります。
ラードをしっかり熱してアチオテの種を入れて赤く染め、それをトウモロコシ生地に混ぜ込み、お塩と一緒にこねます。
DSC_6422.jpg
DSC_6423.jpg


具材にはいろんなものが。
胸肉と豚モモ肉柔らかくゆでます。。。。が、
その時に、
お塩、アチオテの種、オレガノ、クミン、玉ねぎ、ニンニク、コショウをいれます。
ゆであがったらお肉をさきますが、だし汁はそのまま使うので捨てません。
DSC_6405.jpg


ラードで野菜を炒めます。緑のパプリカ、チレ・アバネロは種とスジをとってみじん切り。トマトは湯むきしてザックリと切ります。
ここにだし汁を加えて、トルティージャのマサを溶かしたものを加えてとろみをつけ、さいたお肉も投入、アパソテ(ユカタン地方ではアパソテ、ほかの地域ではエパソテ)も加えます。
DSC_6414.jpg

こういったドロッとしたサルサのことを、ユカタン半島あたりではkoolコルと呼ぶそうです。

これを冷ましたら、茹でたバナナの葉で包んでオーブンで1時間。
DSC_6426.jpg
DSC_6429.jpg
DSC_6431.jpg
DSC_6432.jpg
DSC_6437.jpg


DSC_6476.jpg


さてさて、このすごい品数をみんなでワイワイしながら作りました。

手の空いている人は、祭壇の飾りつけに。
クロスをしいたり、
DSC_6395.jpg
DSC_6396.jpg

cempasúchil(マリーゴールド)の花をほぐしたり、
DSC_6404.jpg

Papel picadoを張り付けたり、
DSC_6403.jpg

コパルやロウソクの用意をしたり、
DSC_6367.jpg

飾りをたくさんのせていったり、
DSC_6440.jpg

やること山盛り。


でも、こうしてたくさんのお供えをもって、ご先祖さまや大切な人たちをお迎えする。

本当に日本のお盆と同じように感じられませんか?

見た目はカラフルで、にぎやかで、見た目はちがっても、何かご先祖さまとつながっている感覚。
DSC_6439.jpg

お香を焚くのもなんだかお線香のようで。
DSC_6456.jpg


実は残念ながらあまりメキシコ中央部の死者の日の習慣をあまり知らないんです。

チアパスの沿岸地域にいたときは、マリーゴールドもあまり見なかったなぁ。
ケイトウなどが多かった気がします。
ほんと、知らないことがいっぱい。

DSC_6469.jpg
DSC_6442.jpg
DSC_6443.jpg
DSC_6445.jpg
DSC_6461_20151202014944b64.jpg
DSC_6477.jpg


大変な1日でしたが、ものすごく濃ゆーーーく、充実した日でした。
それにしても、夜の12半にお先に失礼したけど、みんな1時までかかったみたい!

ほんと、ここの学校の人たちはすごい働きものばかり・・・。