今日はタマルを売っている家族のお家におじゃましてきました。
住むところが決まって落ち着いたら教えてねってお願いしてあったけど、
アポなし突撃。
昨日の晩に、そのお宅を知っている人に会って、教えてもらったんです。
すごい偶然!
最近つくづく思うけど、毎日が協力隊時代のようです。
宿の人や露店の家族、観光案内所の夫婦やベンチで座っているおばちゃんと仲良くなって、お店や宿探し、学校探しなどしているんですね。ごく普通に楽しんでたけど、歩いて話して聞いて情報収集してた隊員の時と一緒だ!と思うとちょっと面白い。
この人たちのおかげで宿も見つかったし、学校にも行けることになったし、今日はタマル名人の家で習う…すごい幸運。
やっと見つけたお家につくと、お母ちゃんお目目まん丸でびっくり。
また朝食なんてごちそうになっちゃったりしまして・・・
��小麦粉の)ケサディージャ
チーズだけなんですが、このサルサがよいのですね~。
トマト、ニンニク、チレ・セラーノ、かな。
家族もたくさん紹介してもらって、覚えきれません…ほら、もう隊員みたい。
乾燥トウモロコシを茹でるときは、必ず石灰を入れてゆでます。アルカリによって組織を柔らかくします。
お母ちゃんがすでに茹でてあって、水で何度も洗いうことで、石灰と、皮がとれていきます。この状態、意外と固いんですね。これが、さっくりしたタマルになるわけですなぁ。
さてさて、買い物です。
トウモロコシを挽いてもらうお店に出して、その間に八百屋さん、お肉屋さん、果物屋さんとまわる。
そのころにはもう挽き終わっています。
さっそく、具材とサルサから仕込み。
緑トマトの皮をむいたり、唐辛子のへたをとったり、
Chile Poblanoを細く切ったり(Rajas)、チーズを用意したり、
チーズ、タマネギ、トマト、Chile Serrano、コーン、ハムなどを用意したり、
お肉を裂いたり、
パイナップルを切ったり、
といろいろです。
まぁ、いろんな種類のタマルがあるんですね~。
隊員時代に住んでいたチアパス州では、ほとんどがバナナの葉や、Hoja Blancaオハ・ブランカ(白い葉)というもので包むものでしたが、この地域はトウモロコシの皮。でもね、いい香りがするのは、ここのお母ちゃんは生の皮を使うからなんですね。
この地域でびっくりしたのは、Acelga(フダンソウ、スイスチャードなど)のタマル。ざく切りのAcelgaにいろんな野菜とチーズ(さっき用意したもの)を入れて出来上がり。へ~。これがけっこうおいしい。
出来上がりはこんな感じ。
それから、フルーツのタマル。パイナップルやグアバをタマルにするんですって。材料はトウモロコシ生地、ラード、お塩でなくお砂糖、果物。
ラードとお塩を入れて、手でかき混ぜます。
クッキーを作るときに、お砂糖とバターを白っぽくなるまで混ぜるような感覚です。
そこへ、挽いたトウモロコシを入れ混ぜます。固ければ少し水を足して生地は完成。
それを、どんどんお母ちゃんトウモロコシの皮に包んでいきます。
ぼくは、包むのが少し簡単なパイナップルの担当。
パイナップルのタマルも、ラードとお砂糖、パイナップルを入れてかき混ぜて、挽いたトウモロコシをいれて混ぜて完成。
包み終わったら、蒸し器の中へ。口を上にしてこぼれないようにします。
水滴が落ちないように布を入れて、さらにビニールをかぶせて蒸すこと2時間!
タマルとは別に、トウモロコシもゆがいてまーす。
待っている間に、なんとパーティーに連れていってもらいました~ラッキー!
パーティーでは、
「トルティージャ+おかず」
と思っていたら、
「パン(Cuernitoクエルニート)+おかず」
だったのでびっくり。
Birria de Polloビリア・デ・ポジョというらしく、この料理の時はパンなんですって。真偽は定かでない(笑)
Chile Guajilloとトマトベースのソースに浸した鶏肉を、アルミホイルに包んで蒸してあるらしい。
子どもたちが出て行ってしまったので何かな~と思っていたら、踊り!「Toritoトリート(雄牛)」
射抜かれたハートを付けた雄牛と、子どもたちの闘牛士や老紳士などが登場してくる踊り。
パーティーがある度にあるんだって。へ~。
この後、タマルのお届け先まで一緒についていって、帰りがけにVeladora(ろうそく)という名前のパンをいっしょに食べました。
なんだかいい一日でした。
と思って、帰ると、学生寮の友人と長~い話に。
宗教のこと、競争社会の弊害のこと、先住民文化のうちスペインが壊さなかった部分のこと、メキシコの豊かさのこと、環境のこと、いろんなアイデアと意見を話してくれました。
よく勉強しているなぁ、と感心しました。
そして改めて、メキシコの魅力は本当に人だなぁと思いました。
もっともっと素晴らしい国になるんだろうなぁ。
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