2015年9月7日月曜日

テキーラ・コラレホ

9月7日 月曜日


ラロを半ば無理矢理さそって、ペンハモにあるテキーラの「コラレホ蒸留所」へ。


けっこう遠い(グアナファト→イラプアト→ペンハモ→バスまたはタクシー)
のですが、
もう、いきなり立派な建物!

なんと、無料で見学できるのです。
さらに、ガイドさんが説明をしてくれる。

初めに通されたのは、樽を寝かせてある倉庫。

それぞれの樽に、テキーラのブランド名が書いてあります。

別の建物には、展示があり、

アガベの収穫や、

昔、タオナという石臼のようなものでアガベの汁を絞っていた時の様子、

などがありました。

そこに、
告解室???

この奥がドアになっていて、特別な貯蔵庫があり、
「告解をしないと入れませんよ~」
ということなんだそうです(笑)

という意味で、
カバ・デ・シエロ(天空のカバ?)
と名付けられているとのこと。

こちらは、「グラン・コラレホ」専用だそうです。

ドームからステンドグラスのように光がもれて美しいのですが、
これは青い瓶でつくられています(コラレホ・アスルのだったと思う)。

直射日光を入れず、温まらないようにするため、
とのことですが、
おしゃれ~。

床の装飾もステキです。


ちょっと、コラレホ・アスルでも飲ませて頂いて・・・・


酔っぱらったところで、
こちら、
アガベのピニャ(葉っぱを取り除いた部分)を蒸すための機械たち。

左がアウトクラベ(オートクレーブ、圧力釜みたいなの)
右がオルノ(オーブン)

ガイドさんによると、特に使い分けはしていないとのこと。ほんまかな。

こちらの機械で汁を絞ります。

発酵タンク?


そして1次蒸留。デカイ。


2次蒸留。

必ずCobre(銅)の蒸留器を使わなければならないんだそうです。
これは、この蒸留所のこだわりですね。


途中で、チョコレート工房の見学。
なんか、いろいろやってますなぁ。
ここは、昔オルノ(オーブン)だったところ。
こんなに中は広いのかぁ~。


オーブンの中を体験する、という見せ方も、うまいです。

あ、この見せ方も・・・
「チョコレートの蛇口(笑)」


チョコレートリキュールも作っているのですが、これはウォッカなんだそうです。


カカオをメタテ(この石臼)でひくのが伝統的な作り方、というプレゼンテーション。
カカオの実を開けたら、こんな乾燥した種が入っているわけではないけどね(笑)本当は白いクリームのようなのがまとわりついていて、これがまたおいしい。乾燥させて写真のようになります。


タオナの展示。

この重た~いのを、水牛が引っ張っていたわけですなぁ。

ところで、このコラレホ。
1996年の5月8日に蒸留所の会社としての歩みをスタートした。。。
ということは、
すごく有名な蒸留所なのに、実は19年しかたっていない!

え、じゃあ、このタオナは?
「これは、皆さんに知っていただくためのもので、この蒸留所でタオナを使用したことはありません。」
そりゃ、そうか~。


テキーラの製造についての説明がひと通り終わったところで、
長い歴史をもつアシエンダの様子を紹介するエリアに入ります。

入り口には、オープンした時の記念盤。

元大統領、ビセンテ・フォックスがグアナファト州知事だった時に開所式に来たとのこと。

ちなみに、彼がブーツを履くようになる前に使っていたワラッチェ(ぞうり。この語源は日本のワラジかもという噂も)。
デカッ!


メキシコの独立運動のきっかけとなった人物、ミゲル・イダルゴ神父は、このアシエンダで生まれたのでした。

洗礼証明書となにかだったかな。


過激な改革によって、カトリックが迫害されていた時代、クリステロ。
グアナファト州は特に被害が大きかったとのこと。
こんな壁の中に、女性や子供をかくまったそう。
でも、そのまま出されることもなかったとか。


こちらは、アシエンダ内の商店。

アシエンダで働く労働者たちは、現金で給料を支払われることはなく、直接この商店で生活に必要なものを購入できた。
そもそも、このアシエンダから一歩も出ることは許されず、現金は必要でなかった。
そして、病気など働けなくなった者は、殺された。

あー聞けば聞くほど恐ろしい。。。
しかも、そんなに昔の話ではないのです・・・。


次に通されるのは、世界各国のドリンクのコレクション。

ジュースの空き缶や瓶、ビール、ブランデー、ウイスキー、なんでも。
日本で見たことないような限定品のビール缶なども。

「世界唯一の飲料の博物館」
と題した新聞記事も展示されていました。

今は、世界唯一ってことはないだろうって。

最後に瓶詰めラインの様子を見て、すべての見学が終了。
瓶にテキーラを入れる作業以外は、すべて手作業。

お義父さん、「こんなにいっぱい人が働いていたら、人件費かかって儲けないんちゃう?」
さすが、目のつけ所がちがいます。

手作り瓶では機械化するのが難しかったり、
ブランドによって瓶が異なるので手作業のほうがよかったり、
いろいろ理由があるのでしょう。

近くの村の人たちが多く、お昼にごはんを食べに帰ってまた仕事に戻る人が多いようです。
瓶工場やらいろんなのを含めて、すごい大きな雇用ですね。


さて、ガイドさんはチップのみ。
というのに、
「では、本日はありがとうございました~。」
といった様子で、さっと帰ってしまいかけたので、
こっちから追いかけてチップを渡す始末。

チップをせびるどころか、逆にもらわないぐらいの教育をされているようで、びっくり。

さて、お土産やさんコーナーも、普通ではありません。
チーズ、アイスクリーム、カバジート(テキーラのショットグラス)、ラム、もちろんテキーラなどなどですが、
試飲ができる・・・。しかも、また無料。。。

それも、グラン・コラレホまで・・・。
ありえない。
時間なかったのでしなかったけど、テイスティングも教えてくれるとのこと。
こちらもチップのみ。

恐れ入りました。。。












しかし、お腹がすいて・・・。
ペンハモに戻ってごはんです。
またまた軽食になってしまいましたが。。。


少しここのパロキアにおじゃまして、




公園でガルバンサ(ひよこ豆のエダマメ)
を食べて、
��これの焼いたやつ、香ばしくて甘味があっておいしい~)


けっこうぐったり疲れて、グアナファトに帰ってきました~。
ありがとねーラロ。


夜はすこしグアナファト市内をブラブラ。

お義父さんもツレさんも、マリアッチにくぎ付け。

本当はケーブルカーに乗ってピピラに行くつもりでしたが、実は1ヶ月前に事故で車両がおちたんだとか。
こわい・・・。

で、カジェホニアーダに参加!

楽しいおしゃべりも、すばらしく、音楽と共に街中を歩き回りました。



いろんなロマンチックな仕掛けも。

口づけの小道にて解散。


もう10時半!
おなかすいた~。

0 件のコメント:

コメントを投稿